そして、失恋をする

みかんのジャムを塗り終えた僕は、パンのはしっこを一口かじった。

口の中にみかんの甘酸っぱい味と、パン本来の味がほどよく合わさっておいしい。

僕はトースターをかじりながら、テレビに視線を向けた。いつしか天気予報は終わっており、今は別のニュースが流れていた。事故だろうか、テレビからは慌ただしい様子が伝わる。

ぼんやりと見ていた僕は特に興味がなく、スマホを操作して画面に視線を落とした。

「やべ!もう、こんな時間か」

僕は慌てて、トースターを食べた。そして、ゴクゴクと牛乳を飲んだ。冷えた牛乳が、口から胃へと流れていく。

『今、入ってきたニュースをお伝えします。昨夜未明、転落事故がありました。年齢、性別など詳しことは分かっておりません。新しい情報が入り次第、お伝えします』

僕は、そこでテレビを消した。画面が暗くなったのを確認した後、パジャマから学校指定の制服に着替えて外に出た。外に出ると、予報通りの空が広がっていた。透き通った青い空が、果てしなく広がっている。残暑が残る暑さはまだ続いていたが、気温は若干下がっているようにも感じた。

家を出た後、僕は自転車に乗って学校に向かった。