そんな柑奈は、つい最近告白されて、気になってる人がいると言う。

優しそうだったから、連絡先を交換したら面白いし、趣味合うし、相談も乗ってくれるんだって。

その男の人が本当にそういう人だといいんだけど。

柑奈、男見る目ないからなぁ

って…恋したことがないあたしが言えることじゃないんだけど…。

「あたしは聞き役が合ってるんだよ」
「じゃなくて、うちはあんたと恋バナがしたいのー!」

やべ、駄々言い始めた。

「そんな事言われても、好きな人すらいないし」
「だから早く作れって言ってんでしょ」
「いやいや、好きな人は作るもんじゃない。勝手にこの人いいな、あー好きだなって思うことだよ!」

いや、お前が言うかよって自分にツッコミを入れる

「乙女かっ!」

柑奈のツッコミに、2人はお互い真顔で沈黙。

え、なにこいつ

「ぷっ」

沈黙の間、真顔すぎて笑い上戸の柑奈はツボに入ったらしい。