もう既に夏休みに突入しており、今日は神崎くんとデートというものをしております。

別に待ち合わせに遅れたわけでもなければ、待ち合わせ場所を間違えた訳でもない。

なのにどこ行く?と聞いても、しらねの一点張り。

事情を聞こうとカフェに入ったが、逆効果だったかもしれない

あたしに悪い要素は今日の中でひとつもない

そう、ひとつも。

でもさっきから、視線感じるなーと思うと、必ずすっごい目付きで神崎くんがあたしを見てる。

いやいやっ、怖いから!!

あたしが何かしたって。

「…怒ってるならあたしに早く言って!」

しびれを切らし、なぜか殴られる前提で目を瞑って言う。

神崎くんはそんなことしないって思ってるからしたけど…もし殴ってきたらあたしは殺してやる。

なんて本気で思ってないけど


しばらくの沈黙の間。