「俺、あなたに一目惚れしたんです!」

…はぁぁぁー?!?

急な告白に戸惑う。
こんなことってありなの!?

「そ、そんなこと言われても…っ」
「友達でもいいです!あなたのこともっと知りたいんです!」

あ、ダメだ…この人から引き下がれない

いっその事友達になって、音信不通にしてやろうか

むしろもう、彼氏がいるって嘘を…

あたし、彼氏いるじゃん

「あ、あたし…つきあっ」
「だめ」

あたし、彼氏いるので

そう言おうとした時、後ろからふわっと抱き寄せられる。

この優しさと言い、声といい

あいつにしか考えられなかった

でもなんで、部活帰りにここよるのには時間がかかって無理すぎる

いつまで経っても離してくれない神崎くんに、素直に助けてもらう。

…助かった