「あっはい。どうぞ。」 その紙を受け取る彼を見つめる。 「なに。まだ何かあんの?」 めんどくさそうに、あたしのことがうざいといわんばかりに、あからさまに眉をひそめる。 少しは隠そうとしてほしいものだけれど・・・。 「あの、それって服のデザインですか?」 「は?見てわかることを聞かないでくれる?」 「・・・はい。すみません。」 この人は態度が悪すぎやしないだろうか。 あたしが下からその紙を持ってきたことを知らないとしても、ジャケットのお礼とかなんとか、ないものだろうか?