それから、なぜかあたしが持っていったゼリーをふたりで食べて、五十嵐先輩は家まで送ってくれた。 「今日はわざわざありがとう。」 「いえ、全然。」 今日の先輩、いつもと違って“ありがとう”が多くて、なんだか調子狂うな・・・。 「じゃあまた明日学校で。」 「はい。 送ってくれてありがとうございました。」 「どういたしまして。 早く家入りなよ。」 「はい。」 あたしは先輩に軽く一礼して、家に入っていった。