プルルルルッ ちょうどいいタイミングで彼の携帯に着信が入った。 ディスプレイを見て、彼の顔つきが変わる。 「僕はもう帰るよ。 君は授業に戻るといい。」 「あ、はい。」 「もしもし。はい・・・はい。はい。すぐに向かいます。」 携帯を片手に去っていく彼。 それから2週間。あたしが彼と会うことはなかった。