なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!


そうして、受験者の面談などの試験も無事終了して内部試験日から一週間。

十月の上旬。
現在の我が校は普段の中間テストも終了して、学内はただいま年に一度のお祭り状態。
そう、今週末に文化祭を控え学内は準備期間に入りふわふわした空気が漂っている。

みんな楽しみにしているのだろう。

外部受験者以外は三年生も大方受験が終了したので、ピリピリモードが終了したことも大きい。

そんな空気の中、
現在私は教室の片隅でクラスの準備に駆り出されて絶賛室内装飾を製作中。
内職みたいな感じで、春子と話しつつ作業をしていた。

「この浮かれた空気。毎年のことながら凄いわね……」

ややげっそり気味に私が言えば、春子もちょっと苦笑いしつつ返事をくれる。

「仕方ないわよ。今回もまた優秀なクラスに学食一週間券プレゼントだもの。女子より男子のやる気が凄いわ」

食べ盛り男子にはこの景品とても魅力的なんだろう。
それは良く分かるが、気合いの入りようがあまりにも強くて女子との温度差が生まれていた。

「男子達、目の色が違うもん。ちょと怖いレベル」

そんな私のつぶやきに、周囲で同じく内職してる女子達は一様にうなずいていた。

体育祭でも思ったが、男子というのは一度火がつくと凄いものらしい……。

私からするとそういう所が不思議生命体である。