ふたりに言われてキョトンと首をかしげつつ答える。
「それはイケメンのふたりに対する女子の視線は凄いものがあるけどさ。私は全然でしょ?」
そう言うと、なんか周りがザワザワと騒々しくなった。
「ホント、無自覚ってタチ悪いな……」
「今回は激しく同意する……」
なんか男子ふたりで分かりあってるけど、そこは放置でいいか!
「そろそろ出店も混むし、会場に行こうよ」
こうして、私の言葉に苦笑するふたりと一緒に花火大会の会場目指して両脇に屋台のある歩行者天国の道路を歩き出した。
歩き出した歩行者天国は、両脇の屋台と人混みで熱気に溢れている。
「さて、まずなににする?」
谷村くんの問いに私はサクッと答える。
「まずはかき氷でしょ!」
昨今の屋台のかき氷はシロップかけ放題!
好きな味を選んで好きなだけかけられる。
お祭りと言ったらまずはコレという程の私にとっての定番。
「じゃあ、すいてそうな所を探して買うか」
かき氷屋さんは沢山あるのでそこから空いてそうな所を選んで早速買った。
小脇の道に避けながら三人で食べる。
私はいつもレモン。
谷村くんはメロン、里田くんはブルーハワイ。
三色のかき氷はあっという間に食べられた。
暑い夏にかき氷は絶品だった。



