そう、教習所からの図書館への週四通いは後を着いてきた谷村くんが知るところとなり。
何故か、そこに里田君まで加わり両脇にタイプの違うイケメン二人を侍らせることになり周りの視線が痛くなった……。
それが先週のこと。
なので今週は春子が来てくれる今日だけ来てみるも、案の定二人も来たのだ……。
私の安息の地は自宅のみとなってしまった……。
「私の読書満喫夏休みを返せ!」
つい恨み節が出ても仕方ないと思う……。
知的タイプと元気な子犬タイプのイケメンが揃ってるとか注目しか受けないし。
そんな中でゆっくり本なんて読めない……。
私の神経はそこまで図太くないのだ。
なので、春子を呼んだがそれはそれでまだ違った注目を浴びた……。
そう、毒舌な春子は見た目可愛い系女子なのだ。
そんな春子に私にイケメン二人……。
私と三人だった時より目立って注目を浴びる始末に、私は早々に音を上げて帰宅することにしたのだった。
「ま、今日は咲の家でまったり女子会にしよ!」
こうして、私の読書満喫する予定だった夏休みは
早くもご破算になった。
これでは教習所と家の往復のみである……。
悲しい、インドアではあっても楽しみがないのはしんどいものがある。
「なーんで、あの相手に困らないイケメン達が私に引っ付いてるのかわからん!」



