なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!


ちょっとまて、谷村くんなのにちょっとカッコイイとか思っちゃったじゃないか!
これがイケメンマジックか!?

「ほんと、山野。顔色悪くなってるからここで座ってゆっくりしてなさい」

浮島先生にも指摘されて、私は大人しく救護テントで座って校庭を眺める。

そこにはラストの色別対抗リレーの選手がスタンバイしていた。

色別対抗リレーは男子のみで構成されて、その距離はひとり二百メートル。
運動部でも脚力と持久力もある男子達がこぞって参加する、運動会の花形種目。

そこにうちの色からは里田くんと谷村くんが三年生から出場。
他には後輩は陸上部の短距離メインの子、サッカー部の子などが出場している。
どの色もここには本気の選手を揃えている。

何しろこれで総合優勝が決まるのだから。
今年の賞品もあり、どの色もヤル気だ……。
とっても男子達の士気は高い。
女子がやや引くレベルに……。

まぁ、あれだけあれだけ食べる男子高校生達である。
学食半額一週間は魅力的だろう。
普段の金額で倍食べられるなら。
彼らはそのためにかなりのやる気なのだ。

ここを見越していたなら、生徒会長は腹黒やり手なのは間違いない……。

つくづく、あまりお近づきにはなりたくないイケメン生徒会長である……。