救護テントにつけば養護教諭の浮島先生が居て、見ていたのであろう状況からか、先生は私を見るなり言った。
「ここじゃなんだから保健室に行きましょう」
そうして保健室でめっくた腹部には綺麗に青アザが仕上がってました……。
それ見た春子がさっき十分やり込めてたはずの後輩達のところに突撃しそうだったので、必死に止めた。
さっきとってもコテンパンにされてたからね。
これ以上はいいでしょう……。
かなり言いたいこと言ってくれたからスッキリしたし。
このくらいなら、そのうち良くなるだろうし。
そう私が言えば、不満そうにしながらも大人しくなった春子。
「ねぇ、今後の競技大丈夫?動けるの?」
そう聞かれて、私は午後に二人三脚が残ってるのを思い出しハッとした。
まぁ、でも昼休憩も挟むしなんとかなるだろう。
そう結論づけた私は、春子の問いに答えた。
「休憩も挟むし、なんとかなるよ」
そう、少し笑いつつ言えばため息つきつつ春子は言った。
「無理するんじゃないわよ」
「しないよ。それにもう出るのは二人三脚だけだしね。それが終わったら大人しくしてればいいし」
そんなお気楽な私に、春子は苦笑しつつうなずきながら言った。
「見た目からして痛そうなんだから、ほんとに無理しないのよ」
そう、釘を刺されたのだった。



