このアホ後輩共どうしてくれようかと思っていた矢先。
この場に春子が到着。
一部始終を見ていた春子は、倒れた私を起こしつつことをしでかした後輩達を思いっきり睨みつけた。
カワイイ系の見た目を裏切る迫力の睨みに後輩達は一気に、顔色を悪くする。
そして、ここからは春子の一方的ターンだった。
毒舌女子の春子の怒りは凄まじかった……。
怒られてるの私じゃないのに、その場に吹き荒れる空気は初夏を一変してブリザードが吹き荒れていた。
春子を怒らせてはいけない……。
もう、それは恐ろしい事態になるから。
気づいた周りの女子が止めに来るまで、春子は実に充実した語彙力で持って後輩達の精神面をコテンパンにしてしまっていた。
えぇ、かなりの絵面になりました……。
般若の春子を前に泣きじゃくる後輩達……。
まぁ、今回は確実にこの暴走した後輩ちゃん達が悪いのと痛いのとで私はその場にいるだけで何も出来ませんでした。
庇う気もなかったけれども……。
さて、そうこうしている間に勝負の決着はついて青の勝利となりました。
お腹を押さえつつ、私は背中の痛みに顔を顰めながら立ち上がる。
それを見て春子が手を貸してくれる。
「咲、大丈夫?!」
「まぁ、なんとか?」
疑問形になりつつ返事をすると、春子が肩を貸してくれたので有難く頼って私は救護テントへと向かったのだった。



