なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!


里田くんや、会長や谷村くん程ではないが私も一応特待生の枠である学年四十位以内はキープしてきた。

それでもその上に彼らがいるわけで、私は日々頑張っているというわけである。
このまま、有川学園の短期大学部に入るために高校卒業まで成績維持が必須である。

なので、この体育祭もそれなりに頑張らないとダメなのだ……。
体育祭は体育の成績にも響くからだ。

頑張れ、私。自分のために……。

そう言い聞かせながら、開会式と最初の準備運動であるラジオ体操を終えた。

各色の控えスペースに移動する。
運動場の四隅にそれぞれの色の控えスペースがある。

私達は青色。
運動場のなかでは木々が生い茂る所だったので、いい感じに日差しが避けれて快適だった。

他の色はみんな日向である。
これは今日は結構厳しい……。
初夏の日差しが容赦なく照りつけてるからだ。

日陰でも、気温は高めなので私は意識して水分補給をしておくことにした。

始まった、体育祭はまず選抜された人達による百メートル走。
並んでるメンバーは皆運動部の精鋭達。

なので、この百メートル走はかなりのデットヒートを繰り広げた。
見守り、応援する側にも熱が入り会場のテンションが上がる。

そうした中に、運動部ではない里田くんの姿が見えた。
なんとこの徒競走にエントリーしているのだ。