そうした、買い物荷物の片付けのあとはみんな揃って年越しそばを頂いた。
紫乃さんの揚げてくれたかき揚げはかなりサクッとしていて、とっても美味しかった。
こうして、みんなでワイワイしつつそばを食べて新年を迎えた。
「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
私はぺたっと手をついて頭を下げて挨拶をした。
それに慌てたのは悠くんとご両親。
「そんな事しなくても十分よ!悠と仲良くしてくれたらそれでいいの!あとは互いの努力で幸せになりなさい」
「ありがとうございます」
私は隣に来て手を握ってくれた悠くんをそっと見上げて窺う。
「咲ちゃん、幸せにするからね!これから先もずっと一緒にこうして新年を迎えたいから。大好きだよ」
微笑んで言ってくれる悠くんに私も微笑みながら返した。
「私も悠くんが大好きだよ!」
こうして、新たな年も元気いっぱいに迎えたのだった。