そうして、帰宅してお部屋の一室に行けば買い物した物を並べてあってその様子は圧巻だった。
本気でお店開くのでは?レベルのものの多さ。
「お母さん、これは全部お母さんのですか?」
思わず聞く私に、お母さんはにっこり笑って言う。
「もちろん、これは可愛いお嬢さん方用に決まってるじゃないの!」
「いっぱい過ぎませんか?」
私問いに、キョトンとするとハッとしたのか返事が来た。
「ごめんなさい、確かに多いわね」
すっかりしょげかえるお母さんに、智子さんが言った。
「ここに置いたり、本宅に置けばいつでも咲ちゃんが遊びに来てくれますわ!お母さんこっちに置くものと持ち帰るもので仕分けしましょう!」
智子さんのアイディアにパッと顔を上げるとお母さんは表情を綻ばせる。
「そうね!そうしましょう!」
こうして、きせかえ大会しつつ私の好みやらを配慮してあれこれクローゼットに詰めた。
持ってきた以上のものが増えて、クローゼットはかなりの充実ぶりを顕にしたのだった。
服や靴にバックもプレゼントだという。
「私達は、お互いに仕事をしてるものだからついつい子どもにも耐えろ、甘えるなになってて後悔もあるの。だから次は間違わないように最近のことを調べてみてるわ」
そこからの、これなんですね?
頂いたものは大切に使わせてもらうことにしました。



