広いお風呂でお肌がツルツルになる素晴らしい温泉に浸かり、ホカホカになって上がったらすかさずお肌の手入れをして歯を磨き就寝となった。
ちなみに、女子部屋は智子さんも一緒だったので寝付くまではお互いの彼氏についてのノロケ大会になっていた。
穏やかそうに見えて結構グイグイ引っ張る系だという涼さん。
恋愛における行動力が兄弟そっくりな事が分かって、それでひたすら笑って眠りについたのだった。
翌朝の天気はとても良く、初めてのスノボに行くには最適な環境だった。
「悠くんはやったことあるんだよね?」
「まぁ、普通に上級者コース滑れるくらいにはかな」
朝ごはんを食べながら、今日のこれから行くスノボについて話す。
「私に付き合うんじゃなかなか滑れなくて楽しくないんじゃない?」
と聞けば、悠くんは柔らかく微笑んで言った。
「咲ちゃんに教えるのは他に任せたくないし!咲ちゃんならすぐ滑れるようになるよ」
運動は苦手なのが分かってるはずなのに、そんなふうに言われたら頑張るしかない。
「うん!早く滑れるようになって悠くんと楽しめるように頑張るね!」
そんな、私たちの会話を聞いて微笑む涼さんと智子さん。
「ほんと、仲良しよねー!」
「春子、俺達も……」
「やかましい!」
春子のすげなさにすっかりしょげてる里田くんの姿にはみんなで笑ってしまいつつ準備を始めた。



