なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!


テーブルには、紫乃さんからのイメージとは反対の洋食が並んでいた。

バゲットにミネストローネ、エッグベネディクト、サラダ等だ。

「豪華なカフェランチみたい!」

テーブルを見て思わず声を上げてしまう。

「ほんと、彩豊かでカフェみたいね!」

春子も同意を示す。
そんな私たちに悠くんが説明してくれた。

「紫乃さん、こう見えて洋食のお店で働いてたから作るのは洋食が得意なんだよ。まぁ、洋食にこだわらずなに作ってくれても美味しいんだけどね!」

嬉しそうに話す悠くんに、紫乃さんは少し恥ずかしそうに言った。

「ここにいる間のお食事はお任せ下さい。リクエストがあれば、それをお作りしますので」

紫乃さんはそう言うと、そそくさと台所へと移動して行った。

みんなで食べた紫乃さんお手製ランチは見た目同様とっても美味しかった。

ランチのあとは余ったアップルパイをデザートにお茶を飲んで落ち着いた。

外は天候が変わり現在は吹雪のよう。

雪が吹きすさぶ様は、自然の威力を感じる。
これではスノボは難しいということで、今日は別荘でのんびり過ごす事になった。

そこに、悠くんが持ち出したのは某ゲーム機。

それで対戦ゲームを繰り出した。
私はニヤリと笑った。

「勝負ね!」

対戦ゲームでのバトルが始まった。

結果?

私の圧勝よ。
自慢じゃないが兄の居る妹である。
兄にコテンパンにされて鍛えられてたからの勝利だった。