なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!


「悠くん、買いすぎだからね……」

私は何度目かのショップを覗いた後に言った。
現在は疲れたのでベンチで休憩中だ。
しかも、そこでも飲み物とかちょっとした甘い物まで買ってきてくれてる。
悠くん、結構な気遣いできる系男子だった。
そりゃ、周りに人がいるわけだとひとり納得していると悠くんは言った。

「こういうのは、咲ちゃんにだからね?誰彼構わずしないからね?」

うん、なんでバレてる?

「咲ちゃんは顔に出やすいよ」

クスッと笑って返されて、複雑になりつつ私は貰ったクレープを頬張る。
なぜ、バナナ生チョコクリームを選んだ。
好きとも言ってないのに……。

「さっき、クレープ食べてる子とすれ違った時に見てて、いちごよりそっち気にしてたから。違った?」

良く見てらっしゃる……。

「合ってる。これ、食べたかったの。ありがとう」

私は、こりゃ勝てないと笑いながら返せば悠くんは嬉しそうに微笑んだ。

「ねぇ、今日一緒にいて思ったんだけど……」

「なに?」

ちょっと濁しつつも、このまま聞かない訳にはいかず聞くことにする。

「悠くんって、実は実はお坊ちゃん?車も借りったって言う割に綺麗だし……。そんなにハイブランドじゃないとはいえ高校生の割に私にポンポン買ってるし……」

思ったことを口にすれば、あれ?って顔しつつ悠くんは言った。