屋台ブースで手早く欲しい物を買うと教室の後方に戻って、買ってきたものを食べて休憩。
ちょっと早いけど、朝も早いのでここで食べておくことにする。
昨日と同じなら、この先まだお客が増えて結局総動員の可能性も残っているからだ。
ちょっと息抜きの私と春子のいる休憩スペースにバーテンダーも交代したのか谷村くんと里田くんも来た。
「お疲れ様、お腹すいてない?」
そう口にして聞けば、谷村くんが答える。
「超、お腹すいてる!」
その問いかけに、私はとりあえず買ってきたフランクをあげた。
そうして、コーヒーを飲みつつみんなで一息つき話す。
「大盛況だね」
「想像以上にしっかりの作りの衣装にも興味があるみたいだったよ」
あげたフランクフルトはあっという間に無くなった。
だって、一仕事してきたあとだもね。
そりゃ、短時間でもリフレッシュしないと疲れなんて取れない。
「咲ちゃん達も忙しかったね。ひっきりなしで人が途切れないから」
「ほんとにね、カウンターもお疲れ様」
みんなで深く息を吐いたあと、もぐもぐと食べた。
お腹を満たすの大事である。
こうして、自分たちが楽しむ以前な状態で忙しいままに一般公開日も忙しいままに公開時間の最終まで素がしたのだった。
売上、アンケート共に1位を獲得し学食一週間券は見事我がクラスが受賞したのだった。



