もう一つ、気になっていることがあった。「受け止めたくない事実」がもう一つあるような気がしてならなかった。
「ねえ夕。私に何か隠してるでしょ」
夕の肩が、ビクッと跳ねた。私は続けた。
「ホントはさ。盲腸の手術って言ってた、あれ……あの時もう、わかってたんでしょ、病気のこと。ねぇ、夕…」
夕は少しうつむいていた。やっぱり…。
夕が親友の私に隠し事をしていたなんて。そんなの、認めたくない…。
聞いてはいけないとわかっていても、口が勝手に動いた。
「ねえ夕。私に何か隠してるでしょ」
夕の肩が、ビクッと跳ねた。私は続けた。
「ホントはさ。盲腸の手術って言ってた、あれ……あの時もう、わかってたんでしょ、病気のこと。ねぇ、夕…」
夕は少しうつむいていた。やっぱり…。
夕が親友の私に隠し事をしていたなんて。そんなの、認めたくない…。
聞いてはいけないとわかっていても、口が勝手に動いた。

