私はフゥーと深く息を吐き、Kちゃんの方へ体を向けた。

まずは、“物理的に”抑えてみる。


「Kちゃん、危ないから落ち着こう?」

バタバタする手足を力で押さえつけようとするが、ダメだった。


それよりも 、、冷たい



Kちゃんの手足は氷のように冷たかった。



顔を見ると、口元は笑っているけど目は泣きそうに潤んでいる。



あぁ、そうか。


Kちゃんは今、自分ではどうしようもできないんだ。