「それは、お前が飲み過ぎたからだ。暫くしたら治る。」
「.......飲み過ぎた.......?」
(やばい、どうしよう.......何も覚えてない.......っ!!!)
「どうした?」
「あっあのぅ.......私は他に何か粗相はしませんでしたでしょうか?」
「.......粗相.......?まぁ、あれぐらいの粗相なら、可愛いものだろう。しかし、昨夜は慣れないお前に少々激しくし過ぎた......許せ」
そう言うと、キルバルは少し気怠そうに身体を起こしながら先程から握っている手を自分の方に引き寄せた。
あっとゆう間にソルの身体はすっぽりとキルバルの腕の中に納まる。
目の前にはしどけなく肌けた胸元が、目前に迫っていた。
目を逸らそうと上を向くと、気怠そうに目を細めた艶めかしいキルバルと目が合う。
「あっあのっ!!はっ激しいとは一体.......?」
「フフッ.......私に言わせる気か?」
キルバルは、形のいい唇をクイッと動かして、意味深な視線を投げてくる。
「えっ?」
「あんなに私を煽っておきながら、昨夜の二人だけの秘め事、忘れたわけではないであろう?」
優しくソルの髪を一筋すくうと、キルバルは愛おしそうにその髪に口付けを落とした。
(そっそんなっ.......わっ私.......キルバル様と間違いをっ?!!!)
「ダメッ!!そんな事、ダメなのにっ!!!いや.......いやーっ!!!!」