カクテル紅茶館の事件簿録


「それに関してはお礼を言われることじゃないよ。

おにぎりと卵焼きだけだなんて質素すぎだ」

「急だったんだもん。

それに卵焼きがあったし私的には充分満足だったよ」

「ありがとう」

「ヌイも。準備してくれてありがとう」

「ふふふ」

「へへへ」

ヌイも私も思わず笑ってしまった。

だってさっきから変だ。

改まって、お互いがお互いに『ありがとう』を繰り返して。

そんなの何だかくすぐったくて笑ってしまう。