カクテル紅茶館の事件簿録


「え?え?」

うろたえる私に見向きもせず、ヌイは紐を解いて『葵ちゃん』をあっという間に背中から下ろしている。

「はい。

分かってるとは思うけどもう首は座ってるから安心して抱っこしてあげて」

「待って!」

『葵ちゃん』が受け渡される直前、私はやっとの事で抗議の意思を示すことができた。

「抱っことか首とかじゃなくてね?

私が気になてったのはね?その子はヌイの子?」

「ふっはは、ってあっぶな!タマちゃんたらやめてよねー」