「ヌイのこと考えなしの馬鹿だと思っててごめんはさい」 「ぶふっ!」 人がせっかく反省してるのに、ヌイは隠しもせずに吹き出す。 「人がせっかく謝ってるのに」 だから私は拗ねてみた。 「タマちゃん……。くっ、ははははは」 そんな私を見てヌイはまた繰り返し笑い続ける。 その声は騒がしい街の中であっという間に消えていった。