カクテル紅茶館の事件簿録


私はゆっくりと立ち上がり、離れた所にあるバス停へと向かう。

ヌイたちからギリギリ見えるか見えないかまで進むとベンチに座る少女が強い視線でこちらを射抜いていた。

「こんにちは」

「……」

「あの、私について来てくれませんか?」

うわ、終わった。

なんて話しかけるか考えずに来てしまった私はなんとも怪しい誘い方をしてしまう。

まあいい。

これでダメでも私に任せたヌイの責任だ。

「ふぅ」

とか諦めかけていると小さな吐息を漏らしながら目の前の少女が立ち上がった。