カクテル紅茶館の事件簿録


「やあ、今日は彼女さんと一緒なの?」

声を掛けてきたのは見知らぬ男性だ。

見た目から歳は二十歳を超えているだろう。

だからまさか私たちに話しかけているんだとは思えなかった。

「あー、似た感じですね」

なのに、ヌイはその問いに答える。

って言うか待って?

誰が誰の彼女だって?

っていうかこの人は誰?

「おっと、悪い悪い」

私の顔がよほど半好意的だったのか、その男性はヘラヘラしながらこちらに向き合ってきた。