相棒が、獲物が罠の1つに掛かったと知らせてきた。確かにおれも鈍い音がするのを聞いた。 だから明るくなるのを待って、早速赴いた。 罠に掛かっていたのは最大の天敵にして最高のご馳走だった。しかし、そいつは骨と皮ばかりで食べられそうな所はあまりなさそうに見えた。 そいつはおれを見てまずパッと顔を輝かせた。次に顔を真っ赤に染めた。おれから目を逸らし、こちらに前脚を伸ばしてきた。