採用が決まってからの1週間、
ゆうウサギさんからの連絡は何も無かった。
あの出来事は夢のような気がしてきて、
何回もメールボックスを確認したけど、
依然としてあの日のメールは存在した。
送信も受信も両方とも。
叶い屋には叶い屋の事情があるのだろうと思うことにした。
私の気分はとても良かった。
何万という応募の中から、私一人だけが選ばれたのだと思うと、誇らしかった。
別に私がなにかした訳では無いのだけど。
今までの人生に自慢出来ることがなかっただろうか、
叶い人に選ばれたことが人生で1番自慢出来ることだと思った。
まあ、誰にも言えないんだけど。
はやく、連絡来ないかな。
それともやっぱり無理でした、みたいな?
そうだとしても、
お金を取られてる訳でもないから不満は言えないけど。
がっかりしちゃうな。
本当に生きる気力をなくしそう。
今でさえほとんどそんなもの残ってないのに。
生きる意味だとか生きる気力だとか人生の目標だとかは、とうの昔に失った。
だから今は、
やる気のないただの女子高生だ。
恋人はおろか、友達さえほとんどいない。
死んだような目をして学校に毎日行く日々。
キャハハハという女子の甲高い声に嫌気がさすのは、
ただ単にそういう人種が嫌いだからなのか、
その幸せを妬んでいるのか。
男子のアホさに呆れを通り越してうんざりするのは
そういう人種が嫌いだからなのか、
自分が男子に全く振り向いてもらえない女子だからなのか。
理由なんてないけど毎日が苦痛というか退屈だ。
何か面白いことないかな、
魔法みたいに。
でも魔法が普通の世界なら魔法があっても別に面白くないのかな。
とか、現実逃避ばかりしている日々に突如舞い込んだキセキ。
これに見捨てられたら、私はどうなってしまうのだろう。


