「で、でも!高桐先生、元気なんですよね?」
「え、まぁそりゃあ…でも奈央ちゃんがシンガポールに行った後はしばらくもぬけの殻だったけどな~」
「!」
後藤先生はあたしの問いかけにそう言うと、再度高桐先生に電話をかけてくれる。
その言葉は嬉しいけれど…。
その後、後藤先生が何度かけても高桐先生は電話に出なかった。
「………うん。やっぱ出ねぇわ」
「そう、ですか…」
「でも!今はたまたま出れないだけかもしれないし、後で奈央ちゃんからもかけてみなよ」
アイツ絶対泣いて喜ぶから、と。
高桐先生の親友がそう言ってくれるから、思わずあたしは安堵して頷く。
「今はあの前のマンションにもいないし、今陽太が住んでるマンションの場所だけ教えておくよ」
「今は、後藤先生と高桐先生は一緒に住んでないんですか?」
「うん。俺結婚してるから」
「!」
そう言って笑う後藤先生の薬指には、確かに光るものが…。
え、先生あのあと結婚したんだ!
相手ってもしかしてあのっ…でも、さすがに名前忘れちゃったな。
あたしが思い出そうとしていると、そのうちに市川が言った。
「え、まじ!後藤先生結婚したら生徒みんな悲しむよ!」
「そんなことなかったよマジで」
「いやいや先生イケメンだったんだからー」
「“だった”って気になるなー」
後藤先生は市川とそう言葉を交わしながら、あたしにラインで高桐先生が現在住むマンションの場所を教えてくれた。
「今陽太ここに住んでるよ。そんな遠くない」
「っ、ありがとうございます!」
「会えたら教えて。アイツの反応知りたいし」
そう言って、スマホを自身の服のポケットに仕舞う後藤先生。
後藤先生はどうやらこれから自信が顧問であるバスケ部の様子を見に行くらしく、ここでお別れとなった。
「奈央ちゃんまたシンガポール帰るの?」
「いえ、もうずっと日本にいますよ」
「まじ!じゃあ今度市川さんも一緒にみんなで飲みに行こ!」
そう言って、「約束だよ」と。
階段を下りていく後藤先生。
先生とお酒飲むの楽しそう!
そう思いながら後藤先生とお別れした後で、あたしはふと後藤先生の結婚相手のことを聞かずにいたのを今更ながらに思い出す。
…まぁ、でも別にいいか。また会えるから。
あたしはその後市川と職員室に顔を出したあと、早速後藤先生に教えてもらった高桐先生のマンションに向かうことにした。
******
「…ここ?」
「…うん。そうみたい」
そして、車を走らせることおよそ10分後。
ようやく到着したのは、駅のすぐ近くに位置する、まだ新しい外観のマンション。
後藤先生からの情報によると、現在高桐先生はこのマンションに住んでいるらしい。
「今日高桐先生休みって言ってたし、きっといるんじゃない?」
「でも、電話出なかったからなー」
「たまたまだって。…あたし車にいるから、日向行ってきなよ」
市川はそう言うと、「久しぶりに二人きりになりたいでしょ?」と。
あたしを一人でマンションに入らせようとする。
「え、あ、あたし一人で!?」
「そう、一人で」
「え、まぁそりゃあ…でも奈央ちゃんがシンガポールに行った後はしばらくもぬけの殻だったけどな~」
「!」
後藤先生はあたしの問いかけにそう言うと、再度高桐先生に電話をかけてくれる。
その言葉は嬉しいけれど…。
その後、後藤先生が何度かけても高桐先生は電話に出なかった。
「………うん。やっぱ出ねぇわ」
「そう、ですか…」
「でも!今はたまたま出れないだけかもしれないし、後で奈央ちゃんからもかけてみなよ」
アイツ絶対泣いて喜ぶから、と。
高桐先生の親友がそう言ってくれるから、思わずあたしは安堵して頷く。
「今はあの前のマンションにもいないし、今陽太が住んでるマンションの場所だけ教えておくよ」
「今は、後藤先生と高桐先生は一緒に住んでないんですか?」
「うん。俺結婚してるから」
「!」
そう言って笑う後藤先生の薬指には、確かに光るものが…。
え、先生あのあと結婚したんだ!
相手ってもしかしてあのっ…でも、さすがに名前忘れちゃったな。
あたしが思い出そうとしていると、そのうちに市川が言った。
「え、まじ!後藤先生結婚したら生徒みんな悲しむよ!」
「そんなことなかったよマジで」
「いやいや先生イケメンだったんだからー」
「“だった”って気になるなー」
後藤先生は市川とそう言葉を交わしながら、あたしにラインで高桐先生が現在住むマンションの場所を教えてくれた。
「今陽太ここに住んでるよ。そんな遠くない」
「っ、ありがとうございます!」
「会えたら教えて。アイツの反応知りたいし」
そう言って、スマホを自身の服のポケットに仕舞う後藤先生。
後藤先生はどうやらこれから自信が顧問であるバスケ部の様子を見に行くらしく、ここでお別れとなった。
「奈央ちゃんまたシンガポール帰るの?」
「いえ、もうずっと日本にいますよ」
「まじ!じゃあ今度市川さんも一緒にみんなで飲みに行こ!」
そう言って、「約束だよ」と。
階段を下りていく後藤先生。
先生とお酒飲むの楽しそう!
そう思いながら後藤先生とお別れした後で、あたしはふと後藤先生の結婚相手のことを聞かずにいたのを今更ながらに思い出す。
…まぁ、でも別にいいか。また会えるから。
あたしはその後市川と職員室に顔を出したあと、早速後藤先生に教えてもらった高桐先生のマンションに向かうことにした。
******
「…ここ?」
「…うん。そうみたい」
そして、車を走らせることおよそ10分後。
ようやく到着したのは、駅のすぐ近くに位置する、まだ新しい外観のマンション。
後藤先生からの情報によると、現在高桐先生はこのマンションに住んでいるらしい。
「今日高桐先生休みって言ってたし、きっといるんじゃない?」
「でも、電話出なかったからなー」
「たまたまだって。…あたし車にいるから、日向行ってきなよ」
市川はそう言うと、「久しぶりに二人きりになりたいでしょ?」と。
あたしを一人でマンションに入らせようとする。
「え、あ、あたし一人で!?」
「そう、一人で」

