「じゃあね、奈央ちゃん」
「!」
…だけど、モヤモヤ考えているうちに、あたしの足はもういつのまにかマンションの最上階に到着していて。
部屋の前に来た後藤先生が、あたしにそうやって声をかける。
その言葉に、あたしは今日のお礼と「おやすみなさい」と挨拶して、隣の部屋に入ろうと足を運んだ。
…でも。
「…、」
…待ってみようかな。
ドアノブに手をかけたその瞬間、ふいにそう思って部屋に入るのをやめてみる。
今、どこで何をしてるのかわからない高桐先生。
たぶん部屋の中にはいないだろう。
もしも、いや考えたくないけど…今頃、唯香さんと会っていたら…なんて、そう思ってしまうから。
…待ってたら重たいかな。重いな。
逆の立場で考えてみるとそう思うけど、でも、どうせ誕生日プレゼントも持ってるし…。
あたしはそう思うと、小さくため息を吐いて通路の手すりに体を預けた。
…ちょっと寒いな。でもいいや、空に見えてる星も綺麗だし。
何時に帰ってくるんだろ…朝まで帰って来なかったら…
いや、さすがにそんな長時間待つつもりはないけど。
今の時刻…18時半…なんとなくまだお腹も空かないし…ほんのちょっとだけ…。
あたしはそう思いながら、ふいに服のポケットからスマホを取り出して…
「!?…わっ、」
上に広がる綺麗な星空を、カメラに収めようとしたその瞬間。
ところが。
手帳タイプのケースにたまたま挟まっていたらしい学生証が、スルリと抜けて外の下に落ちていってしまった。
「!」
…だけど、モヤモヤ考えているうちに、あたしの足はもういつのまにかマンションの最上階に到着していて。
部屋の前に来た後藤先生が、あたしにそうやって声をかける。
その言葉に、あたしは今日のお礼と「おやすみなさい」と挨拶して、隣の部屋に入ろうと足を運んだ。
…でも。
「…、」
…待ってみようかな。
ドアノブに手をかけたその瞬間、ふいにそう思って部屋に入るのをやめてみる。
今、どこで何をしてるのかわからない高桐先生。
たぶん部屋の中にはいないだろう。
もしも、いや考えたくないけど…今頃、唯香さんと会っていたら…なんて、そう思ってしまうから。
…待ってたら重たいかな。重いな。
逆の立場で考えてみるとそう思うけど、でも、どうせ誕生日プレゼントも持ってるし…。
あたしはそう思うと、小さくため息を吐いて通路の手すりに体を預けた。
…ちょっと寒いな。でもいいや、空に見えてる星も綺麗だし。
何時に帰ってくるんだろ…朝まで帰って来なかったら…
いや、さすがにそんな長時間待つつもりはないけど。
今の時刻…18時半…なんとなくまだお腹も空かないし…ほんのちょっとだけ…。
あたしはそう思いながら、ふいに服のポケットからスマホを取り出して…
「!?…わっ、」
上に広がる綺麗な星空を、カメラに収めようとしたその瞬間。
ところが。
手帳タイプのケースにたまたま挟まっていたらしい学生証が、スルリと抜けて外の下に落ちていってしまった。

