「そんな事知ってるし・・・。」

「広也?何ブツブツ言ってんの?広斗。かまってやれば?」

「え。何話せば?」

「あんたら兄弟でしょ。」

「お前ねんじゃないの?」

「琴葉。寝てて。兄貴と話すことあるから。」

「・・・?うん。」

布団に潜り込む。

「こいつ本当警戒心ないよな。」

「それは俺もどうかと思う。」


「でさー。琴葉寝たところで兄貴結局の所ひまりと琴葉どっちが好きなの?」

「広也お前何言ってんの?二人とも幼なじみだけど。」

「じゃあさ。俺さ琴葉のこといい?」

「は・・・?」

カラッとグラスに入った氷が揺れた。

「俺さ。兄貴と違ってずっと好きなんだよね。でも広樹兄と付き合って幸せそうにしてたから諦めて彼女作った。けど。広樹兄死んじゃったし。琴葉このまま誰とも付き合ったりしないくらいなら俺のもんにしたい。」

「お前さ。中1と高2って事分かってる?」

「だから何。兄貴はその差が問題だと思う?」

「5歳も離れてるし・・・。」

「確かに琴葉は俺の姉ちゃんみたいな存在。だけどいつからか姉ちゃんとして見れなくなった。」