「単語ってどーやって覚えんの?」

「てきとー。」

「それじゃ答えになってないから。つかベッドで寝んな。」

「眠いんだよ。」

「教えて!」

バンと扉を開けて私の元へまっすぐときた。

「広也。どした?」

「あのさ。俺彼女にトランペットについて学んでこいとか言われたんだけど!?」

「・・・は?」

「お前アホ?」

広斗と一緒に言う。

「ひで・・・。琴葉!トランペット教えて?」

「・・・彼女は何なの?」

「何か劇団に入ってて今度トランペットを吹く役するから勉強したいけどテスト勉強もヤバいから俺が。」

「んな事自分でやるもんだろ?琴葉?」

「当たり前でしょ。そいつどんだけバカなの?」

「いや。お前人の彼女に言うセリフか?」

「琴葉さいてー。」

「悪かったわね。で?トランペット教えろって?」

「そ!いい?」

「・・・いいよ。」

「マジ!?」

「うん。今は寝るから。ちょっと待ってて。」

「えー。」

「広斗。ベッド借りる。」

「え。兄貴。女ベッドに寝かせてんの?ひまりにも?」

「お前何言ってんだよ。こいつが勝手に寝るだけでひまりは寝ないから。」

「琴葉。お前いつか襲われるぞ。」

「何言ってんの。広斗とはただの幼なじみ。」