「…初花……初花ちゃん!」


誰かに名前を呼ばれた気がしてふと目を開ける


「俺の声聞こえてるー?」


そこにいたのは蒼介先生だった

聞こえたら俺の指握って そういう先生の指示通りゆっくり手に力を入れる


「よかった。今病院にいるからね、もう大丈夫だよ」


何を言われてるのかよくわからないけど

異様なまでの安心感に包まれていて、体はしんどいはずなのに心地良さすら感じ、また目を閉じた


何度か名前を呼ばれているけど、今度は目を開けることが出来なかった