「お邪魔します。」
晴生くんちに着くと、私は材料を広げた。
その横で晴生くんが、またエプロンを貸してくれた。
まず、米を研ぐ。
浸水させている間に、鶏肉に下味をつける。
味噌汁を作り、米を炊き、サラダを作り、鶏を揚げる。
晴生くんは、その一部始終を面白そうに眺めていた。
「運ぶの、手伝ってくれる?」
「は〜い。」
晴生くんはご機嫌な返事をして手伝ってくれた。
「いただきます。」
「いただきます。」
2人で向かい合って、私が作った料理を食べる。
「おいしい〜!
里奈さん、料理、上手なんだね。」
晴生くんは、にこにこしながら、パクパクとおいしそうに食べる。



