「里奈さん、どこか行きたいところは ありますか?」 「え? べつに…」 「とりあえず、こんなところで立ち話も あれなんで、カフェでも入りましょうか?」 「そうね。」 晴生くんが助手席のドアを開けてくれたので、私は車に乗り込んでシートベルトを締めた。 『L』のマークが輝く逆輸入の高級車。 さすが御曹司くん。 車も豪華だわ。 車で5分程走り、カフェに入る。 「俺、朝ご飯まだなんだけど、食べていい?」 「どうぞ。 私も軽く食べようかな?」 私たちは、コーヒーとサンドイッチを頼んだ。