御曹司くんに再会したら溺愛されました


え!?
今から!?

っていうか、なんでうちが分かるの?

どうしよう!?

とりあえず、着替え!
瞼に温冷シップ!

私は蒸しタオルを瞼に乗せて、歯を磨き、冷水で顔を洗い、また蒸しタオルを瞼に乗せて着替えた。
着替えの途中で、何度もタオルを落としながら。

保冷剤と蒸しタオルを交互に繰り返して、少し腫れが収まったところで、化粧を始めた。

アイメイクを薄めにして、いつもより濃い目の口紅をさす。
グロスも乗せて、視線を目ではなく口元に集めるメイクで、瞼の腫れから目を逸らせる。

身支度が整ったのを見計らったかのように、着信音が鳴った。


「もしもし?」

『里奈さん?
おはようございます。』

「おはよう」

『今、最寄り駅まで来てるんですけど、
詳しい住所教えていただけますか?』

あ、最寄り駅…
それなら、話した記憶がある…
ふふっ
そうだよね。
駅が分かれば、近くまで来れるもんね。

「歩いて行くから、駅のロータリーで
待ってて。」

『分かりました。
気をつけて来てくださいね。』

私は、すぐに駅まで向かった。