私はにやける口元を隠しながら、うなだれる晴生の頭を撫でた。

「晴生は、自慢したくて、私と結婚するの?」

晴生は、頭をブンブンと横に振る。

「里奈が好きだから、ずっと一緒にいたい
から、結婚するんだよ。
そんなの決まってるじゃん。」

「それでも、お友達に自慢したかった?」

「だって、あの頃、みんな、里奈先生
かわいいって言ってたから…
俺の自慢の彼女は、みんなの憧れの里奈先生
なんだぞって言いたくて…」

ふふっ
かわいい…
同窓会の話をしてるからかな?
中学生に戻ってる気がする。

「私は、晴生の自慢の彼女なの?」

「そうだよ!
もう、世界中の人に、自慢したいくらいだよ。」

「ありがとう。
私も、晴生は自慢の彼氏だと思ってるよ。」

晴生は、目をキラキラさせて私を見る。