そのまま、ズルズルと3年を過ごし、私はまた、傷つく事になる。

「係長、2人めのお子さんが生まれるらしい
ですね。」

同僚の中村くんが書類を提出するついでの雑談で言った。

驚いた私が顔を上げると、係長と一瞬目が合ったが、気まずそうに係長は目を逸らした。


たまたま水曜日だったその日、私は再び、別れ話をした。

だけど、係長に受け入れられる事はなく、私もつい流されて、また関係を断つ事は出来なかった。