社長にそう言われて、断れる程、私の神経は太くない。

「はい。
お任せします。」

と私が答えると、晴生は満面の笑みを浮かべた。



食事を終えて、私たちはタクシーで帰る。

道中、晴生が言った。

「里奈、もう婚約も発表するんだ。
一緒に住んでもいいんじゃないかな?」

私は、少し考えて、

「はい。」

と答えた。

晴生は、嬉しそうに私を抱きしめた。