6月5日 水曜日 18時。
「里奈、もう出られそう?」
「うん。」
「じゃあ、行こうか。」
私たちは、タクシーで老舗の日本料理店に向かった。
店に着くと、晴生の顔を見知っているのか、名乗る前に、個室に案内された。
「失礼します。」
私たちは、下座に座って待った。
「ふふっ
里奈、緊張してる?」
「するに決まってるでしょ?
普通に社長に会うだけでも緊張するのに、
晴生のお父さんとしての社長にお会いするん
だよ?
もう心臓が破裂しそうだよ。」
「心臓が破裂したら、困るなぁ。」
晴生は、楽しそうに笑う。
私には、全然、笑い事じゃないのに…



