御曹司くんに再会したら溺愛されました


まっすぐに私を見つめる晴生の目は、10年前、私に告白した中学生と同じ目だった。

「………はい。」

晴生は、私の左手を握って、

「今度、指輪、買いに行こうな。」

と笑った。

「はい。」

「でも、その前に、親父に会って欲しい。」

「え!?」

「今日親父に、結婚したい人がいるって
言ったら、会わせろってうるさくて…
水曜の夜、食事でも…って言われたんだけど、
大丈夫?」

「でも、そんな急に言われても、どうしよう?
何を着ていけばいいの?
私なんかで大丈夫なの?
見た瞬間に、こんなのじゃダメだから、
やっぱり見合いしろ…とか言わない?」

「くくっ
里奈、親父を何だと思ってる?
親父は、そんなに怖くないよ。
ちなみに、お袋もそんなに心配しなくても
大丈夫だよ。
自由すぎて、拍子抜けするかもしれないけど、
よくある嫁姑みたいに過干渉で嫌味を
言ったりとかしない人だから。」