そんな事、思われてるなんて、考えた事もなかった。

「でも、まだ会社で晴生の横に堂々と立つ
勇気がないの。
もう少し、考えさせて?」

晴生は黙って頷くと、私をぎゅっと抱きしめて、またキスを落とした。

「俺は、里奈が嫌がる事はしたくない。
でも、お願い。
早めに決断して。」