「ん………」 目が覚めるとそこには、明け方まで愛し合った彼の顔。 長いまつ毛。 凛々しくすっきりとした眉。 すっと伸びた鼻筋。 ふふっ かわいい… こんな幸せな朝があるなんて、知らなかった。 今まで、好きな人と朝を迎えた事がなかったから… 私は衝動を抑え難くて、彼の唇に軽く触れるだけのキスをした。 「んん………」 彼が目を覚ます。 私と目が合うと、にっこりと嬉しそうに笑った。 「里奈…おはよう」 「ふふっ おはよう、晴生。」 晴生の手が伸びてきて、ぎゅっと抱きしめられる。