「里奈、答えて。
俺に1度もドキドキしなかった?」

「………ドキドキは…したわ。
でも、これが恋なのか、私には分からない…」

「だったら、付き合って、確かめてみたら
いい。
俺は、これから、里奈にもっとたくさんの
ドキドキをあげるよ。
俺も里奈から、たくさんドキドキをもらう。
だから、里奈、俺の恋人になって。」

最後、掠れる晴生くんの声に、またドキッとさせられていると、晴生くんの顔が近づいてきた。

キスをされると分かっていながら、私は逃げる事も出来ず、それを受け入れた。

触れては離れ、啄むように、何度も何度も繰り返される。

徐々に私の中の感覚が麻痺してうっとりしてくると、晴生くんの手が首の後ろに回され、舌が私の口内を這い回る。

私は立っているのもおぼつかなくなり、思わず、晴生くんの背中に手を回して、シャツを掴んだ。