世界には愛される人と愛されない人がいる。
大体の人は愛される。
でも私は誰にも愛されなかった毎日殴られ蹴られ。
ストレスで軽い気持ちで始めた、タバコや酒も辞められなくなった。
そしてもうひとつ。喧嘩ばっかしている。
この街を歩いているとみんなが喧嘩を売ってくる。
それは目立つ格好をしてるから。
真っ黒なパーカーでフードをがぶっている。
下はジャージのズボン。
ポケットには財布とスマホ。
今の女達はもっと可愛い格好をしているだろう。
でも私は女でも男でも無い。
どっちにもなりたくない。
そんなことを考えながら、タバコに火をつける。
「あーいたいた!えっと華美(かなみ)っていうんだよね?」
「だからなんだよ。」
こうやっていつも男達か話しかけてくる。
「喧嘩で有名人じゃん。俺も喧嘩したいな。」
「そうゆうのうざいから。」
喧嘩を売ってくる馬鹿野郎達。
こっちは疲れてんだよ。
毎日毎日喧嘩ばっかで。
すると相手が殴りかかってきた。
口から血が出る。
それと同時に怒りが湧いてくる。
「てめぇーよ。いちいちうぜんだよ!」
そう言って私は殴る。
相手も必死で抵抗して、殴ってくる。
こいつ…見た目によらず手強いな。
ちょっと本気で行くか。
私はパーカーを脱いで半袖になる。
「お!本気モードになったね笑」
相手は脱ぐことを待ち構えてたかのように、カッターを取り出す。
「お前も卑怯だな。カッター使うなんて情けね笑」
「いいからかかってこいよ笑」