Home * Love 〜始まりは、キス〜




次の日から、
少しだけ変わった日常。


梅田さんの言うとおり、
学業に専念。

いつも眠たい授業も
将来の為と、シャキッと背筋を伸ばし受ける。


“カウンセリング方法には………”

だけど、やっぱり難しい授業に心の中でため息。

面白いのないかな〜
と授業の合間に
教科書をペラペラ捲ってみると………


“スクールカウンセラー”

の文字が目に止まった。

きっと、いつもなら見逃す文字なんだと思う。



私は、そのスクールカウンセラーの事が書いてあるページを目を凝らして読み始めた。



暫くすると。


「時原さん!あなた、今はそのページを読む時間じゃないでしょう?」


な…何!?

と周りを見ると、みんな席を立ってグループを作っていて。


愛梨はいつの間にか私の隣の席に座っていて、
呆れたような顔をしていた。

「何度も…話しかけてるのに…」

とボソッと呟いて。



し…しまった・・・


「あら―――?」

と先生は首を傾げて、
私が開いているページを見る。