「あ………」 振り返ると、 今日もピンクのエプロン姿の梅田さん。 「もう少しで終わるんじゃん? こっちの部屋で待ってれば?」 と、梅田さんは隣の部屋の さくら組のドアを開けた。 「ここが、たろちゃんと多美ちゃんの教室?」 「ああ……」 部屋に入ると、 クリスマスでもないのに 沢山の輪飾りと花飾りが装飾してあり、 可愛らしい教室で。 思わず、顔が綻んでしまう。 それにしても まさか梅田さんが 幼稚園の先生なんて… 今だに信じられないかも。 「今日もギリギリで来るかと思った。」