「余計なお世話かもしれませんが……ちゃんとご飯、食べた方がいいと思いますよ?」




梅田さんは小さくため息をついてから言った。

「時原さんには関係ないと思うけど。」


「……そうですけど。」

確かに、お隣さんの食生活をとやかく言える立場じゃないけどね。



!!!


この時、私の中にあるヒラメキが生まれた。



「あ。ちょっと待ってて下さい!丁度良いモノありますから。」

「えっ!?」



私は急いで自分の部屋に入る。

鍵はいつで肌身離さず持っていて良かった〜。



勢いよく冷蔵庫を開ける。

空に近い冷蔵庫に入っていた、筑前煮。

昨日のよるご飯の残りです。

既に炊き上がってるごはんを茶碗に善そい、お盆の上にのせる。

それを持って、再びダッシュで梅田さんのもとへ。


―――やっぱり、手作りの温かいご飯の方が美味しいと思うから。